photographs

クロレラとは

クロレラとは、昔から健康食品として注目を集めてきました。淡水に自生する葉緑藻類に属する単細胞植物の一種で、地球誕生時から地球上に生息しているという、驚くべき生命力を持っています。
その存在が確認されたのは、世界で最初に顕微鏡ができた頃でした。今から約120年前バイエリングというオランダの学者によって発見されています。「※1クロロス(緑色をした)」と「※2エラ(小さなもの)」という言葉を組み合わせて“クロレラ”と名づけられました。(※1 ギリシャ語、※2 ラテン語)

金魚鉢の水が緑色なるのとクロレラの関係?

金魚鉢を日のあたる緑側などに置くと、いつの間にか中の水が緑色になっていることを経験されたことがあると思います。  
この水を緑色にしたのがクロレラの仲間なのです。
クロレラは私たちの身近に生息し、水溜り、沼、池、湖などの淡水の中で生活し、地球上に広く分布しています。
地球ができて初めての生命体といわれ、 クロレラは20数億年前の原形を今日まで受け継いできている植物です。

クロレラは小さな植物(単細胞植物)

この緑色の水を顕微鏡で拡大してみますとその中には右の写真でわかるように、直径3~8ミクロン(1ミクロン=1000分の1ミリメートル)の球状をした一つ一つの個体を見ることができます。
この個体が小さな小さな植物クロレラの姿なのです。
このクロレラは人間の赤血球の半分ぐらいでしかありません。それらが、たくさん集まって藻になっているわけです。私たちの生活に大いに役立つ植物なのです。

あおのりはクロレラの仲間

クロレラは学問的に緑藻網クロロコックム目オオシスチス科クロレラ属です。
緑藻網には私たちの好物であるアオノリがあります。
その他の仲間として、日常よくみかけるものに褐藻網に属するこんぶ、わかめ、また紅藻網に属するあさくさのりなどがあげられます。 これらはみなクロレラの仲間たちです。

クロレラは一つの細胞(単細胞生物)からできている

ほとんどの生物は多くの細胞が集まってできていますが、クロレラは一つの細胞で一個の独立した生命体です。これらを単細胞生物と呼びます。  
肉眼で見ることのできないミクロの植物とはいえ、一個の完全な生命体ですから、その細胞の中には生きていくために必要な諸器官と機能がすべてそなわっています。そして、一般に見かける植物以上の働きと力を持っている不思議な単細胞植物です。

1日に1人で4人の子供をつくる精力家

諸生物の繁殖の仕方には、有性的に増殖するものと、無性的に行われるものがありますが、クロレラは無性的にすばらしい繁殖を行います。
直系3ミクロン程のクロレラは淡水中で太陽エネルギーと炭酸ガスにより光合成を行いながら成長し、8~10ミクロン近くに成熟するまでに核分裂が2回起こり、ひき続き細胞分裂によって親細胞が分裂し、一度に4個の子供ができます。  
あなたがみるクロレラは20数億年前から分身し続けた生命体なのです。

地球を征服するクロレラの大群?

クロレラの精力的な繁殖は24時間に4個づつ増え続けるのです。はじめの1つが明日は4個、後明日は16個・・・・1ヶ月後には4の30乗個すなわち100京(1けい=1兆の1万倍)という大家族となります。  
100京個の重さは20トンにも達しこの割合で増殖を続けますと63日後にはなんと地球の容積(1.08332×10(12)km3)よりも計算上は大きくなるのです。
クロレラが地球を征服してしまうというSF映画にもできそうな精力的な増殖力をもっています。

クロレラが育ち繁殖するための必要条件

計算上ではこのようになりますが、クロレラにも生きていくための必要条件があります。  
分裂→成長→増殖をつかさどるには清浄な淡水の中で太陽をエネルギーを葉緑体で充分に吸収し、若干の無機塩類を栄養とし、炭酸ガスを取り入れ、光合成作用をしなければなりません。  
増殖するにしたがい、細胞同志が互いに光をさえぎり、光のあたらないクロレラは生長がとまり、やがて死んでしまいます。  
クロレラを好条件で培養しても1ヶ月1㎡あたり20g(乾燥物重量)ぐらいで、1個の細胞から63日間で地球の大きさまでの大家族に増殖するよいうような恐ろしいものではありません。
太陽エネルギーと炭酸ガスを万遍なく充分に供給することによりクロレラは旺盛な繁殖力を回復し、正しく培養することにより未来の食料源として充分に役立つ大切な植物です。

光合成のチャンピオン クロレラ

多くの植物は光合成によっていきているのです。動物・植物を問わず生命の根源は太陽エネルギーのおかげです。  
一日1㎡あたり20gという量は、一般的にくらべ有機物を生産する価が非常に高く、1gのクロレラが持つ熱量を5.6kcalとしますと一年間に1㎡あたり40.880kcalとなります。
これにくらべ穀物は1㎡につき800calにすぎずこの意味からもクロレラに光合成 を行わせると実に50倍もの食料が得られることになります。

100万エーカーの池で2億人のタンパク質源を供給

この意味から食糧危機がさけばれている今日、世界各国の科学者の目は栄養価の高いクロレラに向けられております。  
特にアメリカではこの方面の研究が盛んで、ある学者は100万エーカー(徳島県位の広さ)の池でクロレラを好条件のもとで培養することにより、アメリカ全人口(約2億人)のタンパク質源を満たすことができると報告しています。  
クロレラが21世紀の食糧といわれるゆえんがおわかりでしょう。

< 参照:正しくクロレラを理解するための本 >